富士山の山小屋泊 その2

この鳥居から宿泊地の万年雪山荘までの長いこと、長いこと

 

数時間前まで、調子に乗ってこんなポーズをした私だったが…

20時就寝、2時起床!

寝れない。

しかもカレーを食べて1時間後…ここは3460m

ポテトチップスの袋がパンパンに膨らむ場所だ。

思い出した!5年前の富士登山でもお腹がカエルのように膨れた経験があったではなかったか!!

山小屋

6人部屋に4人泊。まだいいほうではあるがやっぱり狭くて寝れない。

接骨院の施術ベッドに寝袋で寝るという感じを想定してほしい。寝返りは打てない。

隣にはカーテンを仕切って沖縄から来た女性2名。

とてもいい方でよかったのだけど

荷物の整理やらいろいろあってガサガサゴソゴソ…悪いなと思って気を遣う。

一緒に登った柔整女子もなかなか眠れなかった様子。

私はどうやら高山病になったようだった。

頭痛がしてきて、着替えた下着がやけに苦しい。圧が強くお腹が張ってきた。

でも喉は乾く。常にげっぷが出るような感覚。夕飯のカレーが上がってくる感じだ。

く、く、苦しい…

5年前の富士登山の時は吉田口の本8合目のトモエ館(3400m)に泊まったのだが、その時よりも今回はちょっと高度(3460m)。

その差なのか、私の体調なのか?歩くのが早かったのか?とにかくよくわからないが高山病に間違いなかった。

圧迫してきた下着を外し、なるべくリラックスした格好で寝袋にくるまってみる。

深呼吸をしてみるが頭痛はおさまらず、肩こりと胸やけがすごい。

どうにもたまらなくなってきたので隣でまた苦しむ女子をおこし、2人して10時位にいったん外に出た。

素晴らしい夜の雲海

外の空気を吸ってよかった!

真っ暗なのに雲海がもくもく幻想的な光景。ヘッドライトがちらちらと下の方から登ってくる人たち??

よ~く考えたらここは3460m地点。夜。そう!こんな非日常ってまずない!

じっとしていたら寒くて震えてきたので自販機でホットの缶の伊右衛門を買う。400円。そう!山で一番高くて貴重なのは水分。

ペットボトルの水もお茶も基本は500円。

あたたかいものを身体に入れてみたらちょっと楽になってきた。

柔整女子が「肩のマッサージしましょうか?」と言ってくれたのでありがたくしてもらった。

夜の雲海を眺めながらのマッサージ。

染みた。

この写真のまるい椅子に座ってマッサージしてもらった…嬉しかった!

5キロ以上ある重いザックをしょって酸素の薄いところを歩いてきたので身体も限界だったのだろう。

吐きそうで吐けない感覚、締め付けられ感。頭痛。

この状態で起床2時。ご来光を見に果たして出発できるのであろうか??

 

30分くらい外にいて戻ったら何となく眠れてきた…ような…ふわふわした気分

しかし、カレーの胸やけはおさまらず…

どうなることやら

 

次回最終回!

 

 

次回にまたつづく