60代女性・「足首の痛み」

中野区在住、60代女性・主婦の「左足首の痛み」の症例です。

「主訴」足首の痛み

来院1か月前に自宅で転倒して左足の小指の付け根(第5中足骨基底部)を骨折。整形外科に通院し約1ヵ月固定した。骨は付いたが痛みは改善されずに悩んでいたところインターネットで当院を検索して知り来院。正座すると骨折した部分と足の裏、脛(すね)の前、膝から下の外側部分に痛みを感じるので今は正座ができない状態である。現在運動などは何もしていない。

「痛みの原因と当院の診断」
1ヵ月固定していたため、足首やその周辺の筋肉が固まって痛みを出していると考えられる。
左足の小指の付け根の底部の腫れと足首を動かした際に痛みが出るので、骨折は治っているのだが腓骨筋(ひこつきん)=「膝下の外側の筋肉」にトリガーポイント(痛みや痺れの原因)ができ、腓骨筋の腱が短縮しているために腓骨筋の付く部分(停止部)が引っ張られて腫れているように思われる。数回の治療で痛みは取れると思われる。

「初診時の治療」
腓骨筋(膝下の外側の筋肉)にトリガーポイント治療を行った。治療後足首の動きに3分の1程度改善が見られた。
本日は炎症(腫れ)があるため、患部にストレッチ等は行わずに冷却し湿布を貼り様子をみる。

「初診時の治療後の患者さんの感想」
来た時よりも痛みが軽減した。

「2回目の来院(翌日)時の当院の所見」
患部の炎症が取れたため、短縮していた腓骨筋をストレッチし、足首を動かした後の痛みに改善が見られた。

「2回目の来院時の患者さんの感想」
昨日治療した後も痛みが小さくなっているようで軽くなっていた。今日は芳接骨院まで歩いてきたのだが、昨日とは違って楽だった。

「3回目の来院時の当院の所見」
前回と同様の治療を行い、足首を動かした時の痛みはほとんど無くなった。わずかに痛みがあるが正座ができるようになった。

「3回目の来院時の患者さんの感想」
当院まで歩いてくるときの痛みはほとんど感じなくなった。以前は寒さで痛みがひどくなるように感じていたが痛みは無くなった。もう正座するのも怖くないです。

「4回目の来院時の当院の所見」
腓骨筋のトリガーポイントも消失し、足首を動かした際の痛みと正座したときの痛みが消失し完治した。

「患者さんに対する今後のアドバイス」
患者さんの痛みは無くなりましたが、今後も生活習慣の改善をしないと痛みが再発することがあるので筋肉が固まらないようにまず運動する習慣が大事です。ウォーキングなどから始めるといいでしょう。家では座りっぱなしにならないように30分座っていたら5分は立ち上がるようになどして血流をよくしましょう。月に1度か2か月に1度のメンテナンスをしていくと再発の予防になりますし、また痛くなっても改善も早くなることが多いのでおすすめしています。