大切な患者さんとのお別れ

この仕事を長くしていると時々患者さんとお別れすることがある。

当院も開業してまる8年。

亡くなったご連絡が年賀状で届いたり、電話で連絡があったり、

メールやSNS等で知ったり…そんなふうに患者さんの死に直面することがある。

私も両親が亡くなっているし、院長もお父さんや兄弟を亡くしているから

経験があるといえばあるが、やっぱり慣れるものでもないし寂しいものだ。

特に両親の死というのは格別につらい。

私は8年前に父を癌で亡くし、昨年は母をやはり同じく癌で亡くし

父は闘病生活2年8ヵ月、母は倒れてから11日で亡くなってしまったのだけれど

やっぱり四十九日過ぎるまでは落ち着かなくて、いろいろな思いがあふれてきてつらすぎる。

もっと親孝行しておけばよかったとか、もっと会いに来てあげればよかったとか

子供の頃の思い出がどんどんよみがえってきて涙が止まらなくなる…

今日、ずっと通ってくれていた患者さんが亡くなったと連絡がきたので

ご自宅に伺ってお線香をあげさせていただいた。

もう3年位来ていなかったのだが、開院以来本当によく通ってくださった方だ。

私の中でも特に思い入れのある大切な患者様だった。

お顔をみたらとてもキレイな表情でぐっすり眠っているから

会わなかったこの3年が嘘のように感じた。

でもこう思った。

「自転車で行ける距離にいたのに来てあげなくてごめんね」ってこと。

 

人生は嬉しい事と悲しい事の連続だ。

後悔することがいっぱいあって当たり前。

親の死は悲しいけれど、子供だったら必ず直面する。

でも、子供が親の葬儀をして見送ってあげることは最高の親孝行だってきいたことがある。

つらいけれど、親が亡くなっても自分の心の中でずっと生き続けるのだから

大丈夫!!

きっと乗り越えられるし、それよりもっと自分が強くなって元気になれる。

親のパワーをもらえるのかもしれない(^^)

そんなふうに感じています。

 

連絡をもらって今日はとても嬉しかった。

もっともっと自分の施術を頑張ろう!と思えました。