癌の手術後の腰痛・60代・男性

癌の手術後4ヵ月たった男性(60代)がかなりひどい腰痛で9月に来院されました。

杖を突いて来院。それもかなり痛いご様子で、杖がないととても歩行困難な状態です。

全体重を杖で支えているギリギリの状態でした。

腰と股関節周辺がとにかく痛いそうで、4週間前に病院に行って検査を受けたけれど異常なしといわれたそうです。

でも痛みがとれないので当院に来られたという状況です。

 

当院の「痛み・疲れ・しびれコース(部分ケア)30分」の施術を受けられました。

触診時、院長がこの男性の脊柱起立筋の上部(背骨沿いの筋肉=姿勢を維持する筋肉)を押すと左のお尻部に激痛が走ったそうです。

初日は脊柱起立筋とお尻の筋肉を中心に施術しました。

押すと激痛が走ったということで、もしかしたら癌の骨転移や腹膜炎からの痛みも想定されたので初日は特に慎重に行いました。

施術後は劇的な変化はありませんでしたが、少し軽くなられたそうです。

3日後

2回目の来院です。

初日と同じところ(脊柱起立筋の上部)の触診をしてみましたが、お尻部への激痛はありませんでした。

癌の転移の痛みの可能性が低いとわかったので、安心して施術をおこないました。

そして左の梨状筋上部(お尻の筋肉)に痛みの原因となっている部位を発見し、その筋肉が激しい痙攣をおこしているのも確認できました。

原因部位の特定ができたので週2回の通院の提案をし、この患者さんも承知してくださいました。

5回目から明らかに歩行がよくなってきました。

6回目の時点で日常生活では強い痛みが出ることはなくなってきたそうです。

だんだんと患者さんも明るくなってきました。本当につらい痛みですと笑顔にもなれないものです。

相変わらず杖を突いて来院されていますが、足取りもしっかりとしてきましたし、目には輝きが増し、声には張りが出てきたように思いました。

 

8回目からストレッチも施せるほど回復が明らかになりました。本当にひどい人にはストレッチもできないものなのです。

それくらい健康でないとストレッチはできないのです。

 

そして10回目の施術日!

とうとう杖が無くても歩けるようになり、杖無しでの来院でした。ご本人も私たちもびっくりしました。

この日はいつもの施術時間が一番早く感じたんだそうです!痛いと施術を受けるもの苦痛なんですよね。

よくなってくると患部も柔らかくなるので、患者さんは気持ちがいい刺激と感じることが多いのです。

杖無しで歩けるようになったということが本当に嬉しくて、夜もよく眠れるようになったみたいです。

疲れやすく、だるい感じも緩和してきているようです。

 

1か月で歩けるようになりました!!

 

今後は週1回の施術にしていき、だんだん間隔をあけていこうと思っています。

 

※難しい症例ですが、よくなってくれて嬉しいです!回復には個人差がありますが、同じように悩んでいる方がいれば参考にしてください(^^♪